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「新しいお茶の文化を世界へ」

株式会社下堂園は、1954年創業のお茶屋で「鹿児島を日本が誇れるようなお茶の産地にしたい」という理念を持っている会社です。
下堂園は「お茶の製造」や「小売販売及び卸売」はもちろんのこと、最近では「ボトリング吟穣茶」や「ボタニカルティー」などの新たな事業も展開しています。

最近はお茶のニーズが低下していて、私たち若者の間でも急須を持つ人は少なく、ペットボトルで済ませる人がほとんどです。
このままだと、急須を持つ人や町のお茶屋さんが減ってしまいます。

そこで、下堂園は60年という長い時間付き合ってきたお茶農家さんとのつながりをなくしたくないと思い、お茶の潜在価値を引き出し、次の時代に向けた価値をお茶に見出そうとしています。

例えば、日本茶の新しいスタイルの提案と、お茶と相性の良いお食事やスイーツを提供する新感覚の日本茶カフェとして、「下堂薗茶舗(CHAHO SHIMODOZONO)」や、「ティースペース らさら」等を展開しています。

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今回私たちは、副社長の下堂薗元さんにお話を伺ってきました。

早速ですが副社長に普段どんな仕事をされているのですか?と聞いたところ
『場づくり』が仕事とおっしゃっていました。

「『場づくり』とは農家でいう土づくり。
将来(会社として、そこで働く個人として)どうしたいか?という目標を設定することで、現場で働いている人たちが自由な発想を持って、仕事を取り組むことができます。」

『現状の確認』をし、『目指したいところ・行きたいところの確認』をすることで、現場の人たちが日々の仕事に追われ目標を見失わないように副社長が場づくりをしています。」

『場づくり』をお仕事とされる副社長。大変なことは何ですか?と聞いたところ、
「大変なことはなくならない。しかし、それをチャンスだと思って取り組む。その問題を解決していく中で、やりがいが生まれる。」とおっしゃっていました。
副社長の「大変なことはなくならない」という一言には、私たち若者世代も納得しました。しかし、私たちが逃げがちなこの「大変なこと」から逃げずにチャンスととらえる思考には驚く一方で、こうやってチャンスを自らつかんでいく大切さに気付かされました。

新しい事業展開

下堂園はペットボトル産業との差別化を図るために、『ボトリング吟穣茶』や『ボタニカルティー』などを開発しています。

「お茶の淹れ方は人それぞれだが、私たちが作った茶葉はベストな状態で、飲まれているのだろうか?」
というシンプルな問いかけからあれこれ考え「本当においしく淹れたお茶を届けたい」という願いへと変わりました。

そこで、実現したのがボトリング吟穣茶です。

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ボトリング吟醸茶とは有機栽培や無肥料無農薬自然栽培で育てた茶葉本来の美味しさをベストな状態で引き出すために、加熱加工は行わず、薬品や添加物も一切使用しない独自の抽出法を採用してつくられたお茶です。高温で淹れたものよりもお茶が酸化せず、うま味、味わい、香りに富んだお茶です。

そして下堂園はこのボトリング吟醸茶を作る技術を開発するだけでなくその製造過程を他の同業者にも公開し、お茶の新しい文化を創造したい、と副社長は考えておられます。
そしてその文化が世界にでて、日本の魅力を伝えるツールになることを目標としているそうです。

世界のお茶文化は香りを重視していますが、日本は旨みを重視しています。
世界に進出するためには、旨みだけでなく香りも持ち合わせなければなりません。

そこで、下堂園は世界にも通用するお茶をつくるために、鹿児島特有の柑橘や熱帯果実を使ってお茶を作りだしています。
『ボタニカル』とは、『植物』という意味で、ボタニカルティーは葉だけでなく、茎や花などのあらゆる部位を使用したお茶のことだそうです。
このボタニカルティーは鹿児島の植物を使っているため、その植物を栽培している農家さんの収益にもつながるので、地域活性にも貢献できるはずです。

日本の香りを世界へ運ぶ、そして地域の農家さんの活性化にもつながる、こんな素敵なことが鹿児島でできるなんてわくわくしますよね!

学生に期待していること

「今の若い人たちに大切にしてほしい文化って何ですか?」と聞いたところ、

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「今までは、自ら育むのではなく奪い合うという西洋の文化が発展してきました。
しかしずっと奪い合っていては平和が訪れることはありません。
その中に日本の『分け合う文化』を示していくことが重要なのではないでしょうか。

日本は古くから畑で採れた農産物や庭先にある果物を惜しむことなく身近な人たちに分け与えあっていました。
この文化が今でも息づいています。その日本人のよさを若い人たちに大事にしてほしい」

と副社長はおっしゃいました。また、「若い人たちに期待することは何ですか?」と尋ねると、

「自分が社会に出るうえでどう生きたいか、命をどう生かしたいかを常に考えてほしい。」とおっしゃい、そこから副社長自身の目標として「自発的に行動し、創造性を発揮できる人材を育てたい。」「自分の会社で起業家を100人育てる」とおっしゃっていました。

私たちは今回、副社長の新しいことを始めることができる勇気に感動し、大変なことをチャンスに変えることの大切さを学びました。
そしてその大変なことを乗り越えようとするときに、努力や苦労があるからこそやりがいが生まれるのだと社長の言葉で気づくことができました。
チャンスは与えられるものではなく、自らがつかみ、それを生かすことで成長の糧となる。その中でやりがいが生まれる。そのやりがいを見出すことはとても難しいですが、それが感じることができる人生は素晴らしいものになる気がしてワクワクしました。そして、何かを成し遂げたいという気持ちや、その仕事を通して自分が世の中のために何ができるかを考えることが仕事をするうえで大切なのだと仕事のイメージが変わりました。若者も失敗を恐れるのではなく、若いからこそできることにチャレンジしてみるべきではないでしょうか?

▼取材・執筆者
大橋 奈月(鹿児島大学/当時2年)
吉平 東加(鹿児島大学/当時2年)
坂元 麻那(鹿児島大学/当時2年)

(取材日:2014年12月17日)

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株式会社 下堂園
■本社所在地:鹿児島県鹿児島市卸本町5-18  ■下堂薗茶舗住所:鹿児島市中央町11-1 鹿児島中央ターミナルビル1F
TEL:099-268-7281
URL:http://www.shimo.co.jp
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